人手不足の理由と対策(介護職編)

介護業界において、深刻な人手不足が問題となっています。
高齢社会の渦中にある日本は、なぜ一番必要とされる介護業界において、こんなにも人手不足が問題となっているのでしょうか?

人材が不足している理由としてまず挙げられることは、賃金の低さです。
介護の仕事というのはそう簡単で楽なものではありません。
体力勝負であり、とっさの判断や忍耐力も必要となります。
身体的だけでなく、精神的にもキツイ仕事です。
また、365日必要とされる状況から、休みも希望通りに取れない場合があるため、雇用されてもすぐに辞めてしまう人が少なくありません。
さらに、少子高齢化ということで、働くことのできる世代が減少しているのも問題です。
実際には、介護職員の数は増えているのですが、高齢者の数がどんどん増えているため、それに追いつけず、慢性的な人手不足につながっているのです。
そのため、何かしらの対策が必要になっています。

介護職員の待遇をもっと良くして人材をより多く補充することは、今の介護業界の大きな課題です。
そして、辞めていく人を減らす環境も作らなければいけません。
今よりも、もっと思い切った改革が必要になるでしょう。

そこで、政府は人材確保のために様々な取り組みや対策を打ち出しています。
そのうちの一つに、介護職を目指す学生を増やすことが挙げられており、学費の負担を減らす支援を展開しています。
今の時代、定職に就けない人が非常に多く、何度就活をしても面接で落とされ、職に就けない学生は少なくありません。
そのため、介護士を養成する学校への援助があると、介護を目指す人材が増えるのではないかと期待されています。
また、社会的に介護職を高く位置付けるように仕向けることも、今後は必要だと考えられています。